10月14日の早朝、山あいを走る国道で、濃い霧の中に複数の車が絡む衝突事故が発生しました。警察と消防の発表によると、乗用車と小型トラックあわせて6台が絡み、男女3人が病院に搬送されましたが、いずれも軽傷だということです。現場の道路は数時間にわたって通行止めとなり、午前中は片側交互通行での規制が続きました。

事故が起きたのは、カーブが連続する見通しの悪い区間です。付近は盆地に近く、夜の間に冷え込んだ空気が朝になって谷に流れ込むため、秋から冬にかけては早朝を中心に深い霧が出やすい場所。地元のドライバーは霧の出る場所と時間を知っていますが、初めて通る人や旅行中にレンタカーを運転する人には、その危険さがなかなか伝わりません。

現場付近では、関係者が報道陣に状況を説明しました。その中で繰り返し強調されていたのは、「霧の中ではいつもの速度感では走らない」ということ。制限速度より一段ゆっくりに下げ、前の車との距離は晴れの日の2倍以上あけることが、事故を防ぎやすいと言います。

バスや鉄道の運行への影響は限定的でしたが、朝の時間帯は観光地へ向かうドライバーの何人かが迂回を余儀なくされました。霧は日の出前から朝8時ごろまでが出やすい時間帯です。早めの行動を予定している日は、出発前に天気と道路情報を確認する習慣をつけておくと安心です。

霧の日に運転するときに確認したいこと

  • ヘッドライトはフォグランプかロービームで。ハイビームは霧に光が反射して、かえって見えにくくなります。
  • 速度は一段下げ、車間距離はいつもの2倍以上に。霧の中では距離感をつかみにくくなります。
  • 道路情報はラジオや交通情報サイトで出発前に確認。通行止め情報はスマートフォンでもリアルタイムに確認できます。
  • 見通しが急に悪くなったら無理をしない。安全な場所で停まり、霧が晴れるのを待つ判断も大事です。

紅葉のシーズンが近づくと、山あいの道は足を運ぶ価値のある美しい景色を見せてくれます。その分、朝晩の天気の変化には敏感でいてください。けがをされた方々の一日も早い回復をお祈りしています。